コピーエックス (Copy X) (Z1、Z3)(声優:今井由香)
伝説の英雄・エックス(のDNAデータ)をシエルがコピーしたもので、ネオ・アルカディアの指導者。エックスのコピーとは名ばかりで、オリジナルと異なり、自身が英雄で正義であると断言する、人間至上主義で高慢な性格。自称「オリジナルエックスの完全なるコピー」、「英雄」。戦闘時にはアルティメットアーマーに似た白いアーマーを装着する他、「シャイニングトランスフォーム」を発動する事で更に強力な戦闘形態へ変形する。尚、この形態はゼロシリーズ最初にして唯一の属性を持つラストボスである(雷属性)。
Z1でゼロに敗れるも、Z3ではドクターバイルがコピーエックスを改造した「コピーエックスMk2」として復活する。その際、言語回路(又は頭脳回路)に欠陥が生じたのか、台詞に「ギギ」という機械音が混じっている。再びネオ・アルカディアの指導者として君臨するも、バイルを無条件に信頼しているような言動を繰り返し、また人間を危険に晒す様な作戦も厭わなくなっているなど、バイルに都合の良い傀儡と化していた。その後再びゼロと対峙するも敗北。最期はバイルに仕掛けられた、シャイニングトランスフォームを発動した際に作動する罠によって自爆する。
ダークエルフ (Darkelf) (Z2〜3)
イレギュラー戦争を終結させるべく、一人の科学者がΣウィルスをもとに開発した、レプリロイドの能力を格段に向上させるサイバーエルフ。本来は“マザーエルフ”という名称であったが、バイルによって改造・利用されていた。Z2で封印を解かれてからは各地を彷徨い、レジスタンスやネオ・アルカディアがその行方を追っていた。その後ネオ・アルカディアに回収され、バイルに再び利用されかけるも、最後にはバイルの呪いが解け、マザーエルフへと戻る事ができた。そのまま何処かへと飛び去っていき、以降姿を見せる事は無かった。
ベビーエルフ (Babyelf) (Z2〜3)
ダークエルフの量産型コピー。アルエットによって「クリエ」(創造“Creer”)「プリエ」(祈り“Prier”)と名づけられる。クリエはエルピスが所持していたもの、プリエはデュシスの森でゼロが回収したものである。Z2の時点では赤ん坊の様に「ミー」や「ママ」といった簡単な単語しか喋れなかったが、Z3では会話が可能なレベルにまで成長している。その名称通り両者とも子供っぽく無邪気な性格で、マザーエルフに会いたいが為に善悪の区別もつかないままバイルに協力。新たな体と力を与えられゼロに襲い掛かったが、アンダーアルカディアでの戦いで敗北、消滅した。
バイル (Vile) (Z3〜4)(声優:大塚周夫)
ネオ・アルカディアの悪の科学者。マザーエルフをダークエルフに、ゼロオリジナルボディをオメガに改造した張本人。妖精戦争を惹起した罪で冷酷な処罰(半レプリロイド化)を受け、ネオ・アルカディアを追放された過去を持つ。死ぬ事も許されず、戦争によって荒廃した世界をさまよった経験から、人間もレプリロイドも全て憎悪の対象となっている。Z3にてコピーエックスを復活させ、ネオ・アルカディアに復帰。彼を利用する事でネオ・アルカディアの支配者へと上り詰め、謀略の限りを尽くす。最終的には地球の軌道上に浮かぶ巨大衛星攻撃砲台「ラグナロク」を使い、外界の自然を全て破壊する事で、人間やレプリロイドに自分と同じ「永遠の苦しみ」を与えようと企んだ。しかし、ゼロによって追い詰められ、最後はラグナロクそのものと融合するもゼロに倒された。この際に生じたラグナロクの破片が、ゼクスシリーズに登場するモデルVの基となった。英語版においては発音にあわせ「Weill」とドイツ語表記される。Xシリーズの登場キャラであるVAVAの名称が海外版では「Vile」となっている事から、名称の被りを回避する為の措置と思われる。
主要武器
ロッド系武器やゼロナックルに関しては、各作品の「武器」参照。
ゼットセイバー (Z Saber)
登場シリーズ Z1〜Z4
緑色のビーム状の刃をもつ剣。復活直後のゴーレム戦でサイバーエルフのエックスから渡された。以後全シリーズに登場しており、十の光る武具の一つ。三段斬り、チャージ時の攻撃力の高さに加え、EXスキルによって衝撃波も撃てるなど遠近攻撃に富んだ能力の高い武器。オメガも使用しているがこちらは刃が紫色になっている。EXスキルは12種類で全てのスキルの能力は同じである(ただし属性、+属性効果は各シリーズで異なる)、Z4では属性が完全に固定された。
バスターショット (Buster Shot)
登場シリーズ Z1〜Z4
ゼットセイバー同様全シリーズに登場している。ロックマンの作品としては珍しく携帯銃。元はゼロを復活させようとするシエルを守るために戦い死亡したレジスタンスのミランのものだったが、ゼロに託された。レジスタンスが持つ旧式の携帯銃だったが、ゼットセイバーの柄をマガジンとして装着する事で強力なエネルギーブリッドを撃つ事が可能になった。チャージショットの威力は並みだが、EXスキルによってレーザーや爆発する弾などバラエティに富む能力を持つ。ゼロは復活後に手にしたが、オメガも所有している。EXスキルは12種類でセイバーとは違いスキルの能力はシリーズでほとんど違う。
シールドブーメラン (Shield Boomerang)
登場シリーズ Z1〜Z3
レジスタンスのセルヴォによって昔のゼロのデータから復元された武器(Z1)、Z2からはセルヴォが自作で作った武器。エネルギー弾を跳ね返す盾。チャージすると一定距離を飛んで戻ってくるブーメランとなる。Z1・Z2ではスキルアップすることでより遠くまで飛ばせるようになる。Z2では一部の弾は跳ね返せなくとも防ぎ無効化することが出来る。EXスキルは3種類あり、床に沿って飛ばしたり、周りと旋回させたり、弾をエネルゲン水晶に変えたりすることができる。Z1では最終ステージのボス再戦時に部屋に置き去りにできるという隠し技がある。
シリーズ共通システム
サイバーエルフ
サイバーエルフを使用して、ゼロの能力強化、ライフ回復などの様々な効果が得られる。シリーズが進むにつれて効果や使用法は変化していった。
リザルト
各ステージクリアごとに、クリアタイムや敵の撃破数に応じて、最大100点の点数評価が下される。また、それまでにクリアしたステージの平均点(アベレージ)によってゼロのランクが決定され、ランクSとAではボスキャラの攻撃パターンが追加される。
EXスキル
ロックマンゼロ2より採用されたシステム。ゼロのランクがSかAの状態でボスを倒す(ゼロ4では天候をボスに有利な状態にしてボスを倒す)と、ゼロに新しい技が追加される。ちなみに、システムの正式名称は「エクストラ・スキル・キャプチャリング」である。発動法は技によって異なるが、「上キーを押しながらセイバーで攻撃」などシンプルなものが多い。
初出作であるゼロ2では、「エナジーチェーン」や「フィルターシールド」といった他目的に使用できるスキルも存在していたが、ゼロ3以降は攻撃目的としたスキルにまとめられていった。ゼロ4では、さらにセイバーとバスターの2種類のスキルに絞られ、シリーズを重ねる毎にシンプルさが増していった。
作品ごとのEXスキルの詳細については、各作品のEXスキルを参照。
用語
四天王
「The Big Four(ザ ビッグ フォア)」。エックスのDNAクローニングによって誕生した、ネオ・アルカディア直属のイレギュラーハンター。「賢将」ハルピュイア (Sage Harpuia) 、「妖将」レヴィアタン (Fairy Leviathan) 、「闘将」ファーブニル (Fighting Fafnir) 、「隠将」ファントムの4名で構成され、それぞれ自らの軍団を率いている。分類的にはレプリロイドではなく、バイオロイドという。
ハルピュイアやファントムのような忠誠心の厚い者や、ファーブニルやレヴィアタンのように己が欲望を優先して行動する者など、エックスのクローン体とはいえ、その個々の性格はまるで異なる。ゼロというもう一人の英雄と戦い、互いに考えをぶつける事で、その立場や思考を大きく変化させていく。
本来、彼らは地球環境再生のための復興活動が任務であり、ハルピュイアとレヴィアタンは互いの連携での気象コントロールによる生存圏拡大という主旨に適った任務を帯びているが、ファーブニルは武力行使によるイレギュラー鎮圧、ファントムはエックスの身辺警護及びイレギュラーの諜報など、その活動内容は対極的である。
彼らは謂わば、ネオ・アルカディア政府の「地球環境再生」と同時に「イレギュラー抑止」の両立を目指した結果であり、決して戦闘用として存在しているわけではない。が、その一方でアームドフェノメノン (Armed Phenomenon) と呼ばれる戦闘に特化した2次形態に変身する事も可能であり、彼らの役割は多種多様である。
Z1終盤にて、ファントムがゼロをコピーエックスの元に行かせまいとして自爆した後も、残った3名で引き続き四天王としての責務を果たしていた。しかし、Z3にて全員コピーエックスMk2の命により幹部の座を追われた上、バイルによってネオ・アルカディアが支配されてしまった事もあり、実質四天王は機能しない状態となってしまった。
彼らのその後に関しては、スタッフは「バイルの攻撃から人間達を守る為にどこかで戦っているかもしれない」[3]としている。だが別のコメントでは「Z3終盤でオメガの爆発からゼロを庇い全員死亡した」[4]とも発言しており、実質上後のゼロ同様行方不明的な扱いである。
ミュートスレプリロイド
ネオ・アルカディアの中でも、特に地位の高い数体のレプリロイドの総称。その力に縋ろうという人々の想いから、ほとんどが神獣などの伝説的な生物などに模されて作られている。(ミュートス:「神話」の意)
サイバーエルフ
人間、及びレプリロイドのサポートとして作られたプログラム生命体。ナース系(Nurse Type、ライフ増強&回復)、アニマル系(Animal Type、身体能力強化)、ハッカー系(Hacker Type、データ書き換え)の3種に分類される。エネルゲン水晶によって成長するエルフも存在し、成長する事で初めてその能力を発揮できるようになる。「ゼロ1」のみ、隠し要素としてレア系エルフ(ジャクソン、Jackson)が登場する。
基本的に、人間には見る事も触る事もできない(特殊なバイザーと手袋を装着することで可能)。「ゼロ1」に登場し、眠りについていたゼロを復活させたパッシィ (Passy)のように、意思を疎通できる者であれば会話をする事も可能らしい。繁殖能力はないものの、性別や年齢という概念も一応は存在するようである。サイバーエルフ・エックスのように「レプリロイドの魂」としても扱われている。
プログラム生命体とはいえサイバーエルフにも「死」は存在し、その能力を発揮すると消滅してしまう。また、物理的攻撃によりダメージを受ける事もあれば、日光に触れると消滅してしまう特殊なケースも存在する。
「ゼロ3」では、シエルの研究の成果もあって持続的に消滅なしにエルフの能力が使えるようになる。これまでの融合タイプ(フュージョン)から、装備タイプ(サテライト)への変更が可能となった為である。さらに「ゼロ4」では、複数のエルフの能力をコピーして使用できる新型エルフの開発にも成功している。ちなみに、新型エネルギー「システマ・シエル」もサイバーエルフの技術を応用したものである。
妖精戦争時代では下記のようにサイバーエルフを兵器として投入させる為の研究も行われていたらしく、「ゼロ4」におけるプアエルフはその失敗作であり、放棄されたレプリロイドに取り憑いて攻撃してくる。
マザーエルフ
イレギュラー戦争を終わらせるべく開発された、究極のサイバーエルフ。イレギュラー化したレプリロイドのプログラムを書き換え、正常に戻す機能を持っている。そして、サイバーエルフの始祖こそがマザーエルフであり、対イレギュラー戦争の切り札であった。
サイバーエルフはシエルの祖先である女性が?ウイルスの研究データを元に開発したものであり、その研究成果こそがマザーエルフであるが、後にバイルによってダークエルフへと改造される事となる。ダークエルフへと変化した際、レプリロイドを自在に操る為のコントロール機能が付加されている。
妖精戦争
大和撫子 きゃく サバンナ スキニー 情熱支援 ジャング ナリー ハンドカ ヒットパレ シリング ファンキー サーモス カペラ サラリー ニッケ フリフリ シュプネ ルサン レセプト パング テーション ジェロ スイス イライン おりあお パラシ バーゼル 夢街道 桜雨1押 ノート ワスレ どんしゅう プリン ジャスラック レア日本 永遠偉 白い街 パイロット ブイディ ストーブ チャウダ トカラ 管弦 アビブ スター スティック オモ モカ モンタナ ほうすう
「ロックマンゼロ2」から劇中に登場し、「ロックマンゼロ3」にて初めてその内容が明らかとなった。イレギュラーによる抗争から、サイバーエルフを悪用した争いへの転換期を「妖精戦争」と定められている。
バイルの手によって破壊兵器となったオメガと、そのサポートとして改造されたダークエルフを用いてイレギュラー戦争の最前線で戦わせようとしたのが事の発端である。オメガ自身の圧倒的な戦闘力に加え、ダークエルフのレプリロイドを自在にコントロールする能力によってイレギュラー同士を戦わせる事で、オメガの投入から4年で戦争は終結する。しかし、オメガによるイレギュラー虐殺は結果として全人類の60%、レプリロイドの90%の死滅という、イレギュラー戦争史上最悪の悲劇を生んだ。またこのような事態は、少なくとも人間に対しては、バイルにはこの惨劇を意図して引き起こす動機は全く無く、おそらく彼が意図して引き起こしたものではない。また、ダークエルフのコピーとして製作されたベビーエルフも戦争に投入されているが、これは妖精戦争当時において、未だダークエルフの能力が不完全であったためではないかと推察される(ゼロ3において、バイルはベビーエルフの投入に関してあまり重要視していなかったため)。オメガにしても、バイルからすれば、戦争当時は「完璧」とは言い難い出来だったようであり、結果として上記のような惨劇を引き起こしてしまい、バイル自身も下記の、死刑以上の極刑に処されてしまった。
最終的にエックスと、新たなボディ(コピーボディ?)で目覚めたゼロの両英雄によってオメガは破壊される。戦争終結後、ネオ・アルカディアは「人間であるバイルが引き起こした戦争」という事実を隠蔽するため、戦争に関するあらゆる資料をオメガ本体と共に宇宙船へ積み込み、宇宙へと追放した。その宇宙船は地球を周回するようにプログラムされていたほど監視体制は厳重であったようである。
バイルに改造されたダークエルフは、その体を2つに分けられ封印される。そのうちの半身は、ネオ・アルカディア最深部にそびえ立つ巨塔内にある封印装置ユグドラシルに収められる。ユグドラシルでの封印には、エックスが自らのボディを封印のキーとして使用した。そして、戦犯であるバイルは当時の人間達の手によって、記憶の全てをデータ化、老いた体を再生させるアーマーを組み込まれ、心身共に朽ちる事を許されない「不死の刑」に処せられ、ネオ・アルカディアから追放される事となる。
なお、ゼロはこの妖精戦争終結後に再び長い眠りについている(そのため、彼が眠りについていた期間は実質100年ではなく、それよりももっと長い期間という可能性が高い)。
漫画版
別冊コロコロコミックにて03年6月号?06年2月号まで連載、舵真秀斗が執筆。単行本は全3巻。
世界観を深く掘り下げるよりも、掲載誌の読者に「ロックマンゼロ」の知名度を広げることを目的に、読者の年齢層に合わせたオリジナルストーリーを展開。それでも読者からの反応が低かったため、さらに後半はキャラクターのみを共有する、ほぼ完全なギャグ漫画へと路線変更した(これらの方針は編集部との話し合いにより決定したとのこと)。
オリジナルになった要因には、作者がアクションゲームが苦手でゲームを初作のオープニングステージで断念したため、という可能性が指摘されている。
なお、舵真同様にアクションゲームが苦手であったロックマンXの岩本佳浩については、上手なプレイヤーの攻略ビデオを参考にしながら、クリアしている(本人の運営しているサイト及び復刊版第1巻参照)。
主な相違点
ゲーム版ではゼロは記憶喪失であるが、漫画版は二重人格であり、非戦闘時は非常に弱々しくなる。
シエルがレプリロイドになっている(彼女は人間である)。これに限らず破天荒な性格など(銃を乱射するなど)、ゲーム版と非常に異なるキャラクターとなっている。また、シアールと言う妹が居る。
コピーエックスは、四天王が合体した姿となっている。
脚注
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^ 「ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス」内スタッフインタビュー、公式ファンサイト「u-capcom」投稿イラストコーナーのスタッフコメント
^ 『リマスタートラック ロックマンゼロ・テロス』ブックレット
^ u-capcom:『ロックマン ゼロ4』四天王大好き!
^ 「ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス」内スタッフインタビュー
関連項目
SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS - SNKプレイモアの対戦格闘ゲーム。隠しキャラとしてゼロが使用可能。
鬼武者 - この作品のマルチ対戦アクションゲーム『鬼武者 無頼伝』の隠しキャラとしてゼロがプレイヤーとして使用可能。ゼロが唯一3D化された作品。ストーリーモードでは「ノーマル」「プロト」「アルティメット」の3種類にフォームチェンジできる。